8月1日(土)はいよいよ待ち焦がれた井戸掘りを実施しました。
どんぐり村づくりに着手して7年、最初はクワガタの森の植樹から始ました。
どんぐりの森図書館は22年12月に完成しました。
それから、トイレをつくり、遊具をつくり、少しずつ整備を進めてきました。
遊びに来る子どもたちもだんだん増えてきました。
「おじちゃん、のど乾いたー」といってくる子ども。
土山でどろんこになって、じょうろで水を流したがる子どもたち。
そんな子供を見るにつけ、みんなで「井戸を掘りたいね」と話してきました。
お金を持たない私たちが採った方法は、自分たちで掘るということ。
その方法を補助申請したらコミュニティ・アンド・ハウジング財団が認めてくれました。
お陰様でようやく次の夢を実現する時が来たのです。
前日にはしっかり神事を行い、作業の無事と井戸の発掘祈願を行いました。
神事は由緒ある東霧島神社にお願いしましたが、
本当に心のこもった神事に必ず成功すると確信した次第です。
8月1日は子供たちもたくさん参加してくれ、総勢30名くらいは集まったでしょう。
子供たちは平原会長から、地下水についての話を聞きました。
朝8時から掘削開始です。
作業は至って簡単でスクリュー状のビットを回して掘っていきます。
そして溜まった土を上げて、掻き出した後、また掘ります。
この繰り返しです。
作業の仕組みは簡単ですが、これが思った以上に体力勝負だったのです。
子供たちにも作業が安全な早い段階で手伝ってもらいました。
この体験を絵や作文に書いてくれるそうです。
掘削していくと色々な土が出てきます。
今回は上から、黒土、ボラ、黒粘土、赤粘土、白粘土(ちょっと)、ボラ、粘土の層を確認しました。
粘土はくっつくので掻き出すのが大変です。
4〜5m位深くなると、上げるのと、粘土の掻き出しが大変で、三脚を組んで滑車で上げるようにしました。
それでもかなりの重労働で、午前中だけでみんなかなり体力を消耗しました。
昼からになって、水が上がってくるようになり、みんな元気がでました。
7m位で、厚かった粘土層を抜けてボラ層に代わり、そこに水が溜まっていたようです。
このころはさらに上げるのが大変になり、6・7人で上げなければなりませんでした。
先端のビットが土との間で真空になり重くなるのだろうとのこと。
最後8m位からまた粘土が出るようになり、さらに上げるのが厳しくなりました。
そして最終的には8m20cmで作業を終了しました。
この時の水位が1m60cmでしたので、多くは期待できないまでも、少しは汲むことができると判断しました。
最後は、土の壁が壊れないよう、管を挿入します。
水をとる部分には、管に穴を開けて水が入ってくるようにします。
直径1cmの穴を10cmおきに穴をあけます。
そして管を網戸の網で巻き、管内に土が入ってこないようにします。
その後、管を掘った井戸に入れていきます。
管の敷設が終わり、井戸の深さと水位を調査しているところ、1.6mの水が溜まっています。
最後にみんなで井戸の前で記念写真です。
もっといっぱいいたのですが、私の落ち度でみんなで撮れなかったのが残念。
それにしても、今回の井戸掘りにはみんなが精いっぱい取り組みました。
たくさんのマメをつくった人もいました。
きっと後日、ほとんどの人が筋肉痛になるでしょう。
本当にご苦労様でした。ありがとうございました。
この日はMRTと泉ヶ丘高校放送部が井戸掘りの様子を取材して頂きました。
暑い中ご苦労様でした。
報告 佐土原裕一