24日(金)に、鹿児島県青年会館艸舎(そうしゃ)に行ってきました。
この施設にある縄文どんぐり2世の成長を見に行ったのです。
縄文どんぐりについては以前報告しましたが、下記の通りです。
昭和42年に佐賀県西有田町の縄文遺跡から、
アラカシのドングリがたくさん出土しました。
そして翌年その内の一粒が4000年の時を超えて突然発芽しました。
発芽した実は、今は佐賀県立博物館に十数メートルの大木として育ち、
たくさんのドングリを実らせています。
平成11年、会ではこの木の子どもドングリを数百個貰い受け、
大事に育てました。
そして国有林に「縄文の森」として育林すると共に、
大淀川流域の14小学校に苗を提供しました。
実はもう一本、鹿児島県青年会館艸舎に植えられたのでした。
会員の沢環さんが鹿児島県の青年活動に深く関わっておられ、
初代会長の鳥集さんとのご縁もあったことから、
15年前新しい青年会館が建設された時、縄文どんぐりを植えることになったのです。
途中、枯れるのではないかと心配されたときがあったそうですが、
根切り処方によって見事に生き延びたとのこと。大事に育てていただいてうれしい限りです。
ちょうど今、新緑がみずみずしく鮮やかでした。
昨年初めて実をつけたとのこと、池永さんは実を拾って冷蔵庫に大切に保管されていました。
15年で6〜7mに育った縄文どんぐり2世
正面からは玄関の屋根で全景が見えないため横からの撮影
左から家内、私、松下館長さん、池永聖子さん
お二人からお話を聞く中で鹿児島県の青年教育のすごさを痛感しました。
まだ青年団も残っているとのこと。年上の子どもが年下の子どもを教育する郷中教育の考え方が引き継がれていることを強く感じました。またこの施設ではJICAと連携して発展途上国の青年教育もされており、何と素晴らしいことでしょう。
どんぐり村の概要をお話ししましたら、とても興味を持って頂き、
「ぜひ行ってみたい」と言って下さいました。
そして下記の「鹿児島ふるさとの昔話」の本まで頂きました。
早速図書館に置きます。ありがとうございました。
またお会いできるのを楽しみにしています。
帰りに「維新ふるさと館」に寄りましたら、郷中教育の教えを見つけました。
「負けるな・うそを言うな・弱いものをいじめるな」
今NHK「花燃ゆ」で幕末の様子が放送されていますが、あの時代に長州と同じく薩摩からも日本全体を視野にとらえ、国のために命を惜しまない青年がたくさん育ったことの凄さを改めて感じました。
報告 どんぐり村自然塾担当 佐土原裕一